月経不順や排卵障害を漢方で整えましょう

月経不順や排卵障害を漢方で整えましょう 妊活・不妊

女性の身体は非常にデリケートです。
ふとしたことがきっかけで、月経不順が生じたり、排卵が行われなくなってしまうことも考えられます。

身体の中から改善を目指す「漢方」で、月経不順や排卵障害を引き起こしている原因を解消しましょう。

「排卵」とは

排卵とは、卵胞から卵子が飛び出す現象そのものを指しています。

排卵のメカニズムとしてはまず、脳の視床下部から下垂体、下垂体から卵胞刺激ホルモンの分泌が促されます。
その後、卵巣刺激ホルモンの作用により卵巣の中にある、原始卵胞が成熟していきます。
卵胞が成熟しきって卵胞ホルモンの分泌量がピークを迎えると、黄体ホルモンの刺激によって、卵胞から卵子が飛び出してくるのです。

 排卵が正常に行われているかどうかは、月経周期で判断することができます

スケジュール帳

月経が開始した日から、次の月経が始まる前日までを「月経周期」と呼びます。

正常な月経周期としては25~38日とされ、24日以内の周期が短いものを頻発月経、39日以上開いた場合には稀発月経と呼ばれます。

また、正常な月経の期間は、3~7日間です。
1~2日で終わってしまう場合を過短月経、8日以上続く場合には、過長月経と言われます。

排卵された卵子と精子が出会い受精卵となり、受精卵が子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。

月経周期は、それぞれ以下の期間に分けられます。

月経期

妊娠しなかったとき、つまり受精卵の着床がなかった場合には、黄体ホルモン・卵胞ホルモンともに分泌量が減少します。
厚くなった子宮内膜は剥がれ落ち、血液といっしょに体外へと排出され、これにより月経となります。

 

卵胞期

卵胞刺激ホルモンの働きにより、卵巣の中にある原始卵胞が発育を始めます。
卵胞の成熟が進むにつれて卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜が徐々に厚くなっていきます。

 

排卵期

月経が終わってから次の月経が始まるまでのちょうど真ん中あたり、つまり排卵日をはさんだ2、3日は、もっともおりものの量が増える期間とされ、いわゆる排卵期です。
この排卵期に、卵胞から卵子が飛び出す「排卵」が起こります。

排卵期には、排卵痛が起こるという方もいらっしゃいます。
排卵痛は、排卵を控えて大きくなった卵胞が腹膜に刺激を与えていること、あるいは卵子が飛び出たときに出血が起きていることが原因だと考えられます。

排卵痛は病気ではありませんが、治療が必要なケースとしては、立っていられないほどの激痛である場合や、吐き気を伴う場合です。
普段は排卵痛があっても気にならない程度の痛みだったのに、激しい痛みが1週間以上続いている、という場合には、卵巣出血や黄体出血が考えられるため、すぐに産婦人科を受診していただくことをおすすめします。

 

黄体期

卵子が飛び出したあとの卵胞は、黄体という組織に変化します。
これにより分泌が促された黄体ホルモンの働きにより、受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜がやわらかくなっていきます。

 

月経や排卵に影響する「卵巣機能不全」

卵巣は子宮の左右両側にある器官で、月経や妊娠には欠かすことのできない大切な器官です。

「卵巣機能低下症」とも呼ばれている「卵巣機能不全」により、卵巣が分泌するホルモンバランスが乱れ、月経異常や排卵障害を引き起こすことがあります。

卵巣の機能が低下すると、卵巣から分泌される卵胞ホルモン、黄体ホルモンに影響が及びます。
卵胞ホルモンは卵胞の成熟に関係していて、また、黄体ホルモンは子宮内膜を厚くする作用があります。
つまり、卵巣機能が低下し、ホルモンの分泌量が不十分だと、排卵が起こっても、受精や着床にうまく反応できない、ということが起こり得ます。

卵巣機能の低下を招く原因の多くは、ストレスや睡眠不足です。
エストロゲン・プロゲステロンは、脳の視床下部から下垂体、卵巣へと指令が伝わることで分泌されます。
このとき司令塔となっている視床下部は、同時に自律神経も司っています。

この自律神経がストレス、睡眠不足により乱れることで、ホルモンバランスにも影響が及び、月経異常や排卵障害を引き起こしてしまうのです。

排卵障害を引き起こす「高プロラクチン血症」

プロラクチンは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、母乳を作り出すことができるよう乳腺を刺激するなどの作用を持っていますが、このホルモンが過剰に分泌されてしまうと、妊娠・出産していないにも関わらず母乳が出たり、月経不順や無排卵などを引き起こす原因となります。

また、プロラクチノーマという下垂体腫瘍が原因となっている場合もあります。
プロラクチノーマ自体は良性腫瘍ですが、プロラクチンというホルモンを過剰に生産してしまうことにより、高プロラクチン血症を引き起こします。

下垂体腫瘍の有無を判断するための自覚症状としては、頭痛や吐き気、めまいが挙げられます。
腫瘍が大きくなるにつれて、視神経が圧迫されて視野が狭くなるといった症状も現れます。
さらに肥大化が進むと、命に関わりかねません。
大きくなった腫瘍を取り除く方法は主に病院での手術です。

高プロラクチン血症を引き起こす原因が明確に見つけられない場合も多くあります。
日々の生活おける疲労やストレス、睡眠不足などによりホルモンバランスが崩れたことが原因で、疾患に結びつくとも言われています。

排卵障害の原因として最多の「多嚢胞性卵巣症候群」

成熟に向かう卵胞は、約2cmくらいの大きさになると破裂して、卵子が飛び出し、「排卵」されます。
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞が破裂せずに、たくさんの卵胞が卵巣の壁にくっついて厚くなってしまう状態を指します。
多嚢胞性卵巣症候群は、排卵障害の原因のなかでも最多とされています。

月経不順・排卵障害への漢方での対応

漢方を飲んでいる女性・プロラクチン値が高い(高プロラクチン血症)
・多嚢胞性卵巣症候群
・ストレスや睡眠不足

これらが、正常な月経や排卵を妨げている原因として考えられますが、複数の原因が絡み合っていることも考えられます。

漢方は、疾患や症状を引き起こしている「根本の原因」に身体の中から働きかけ、症状の改善を目指します。

この世に全く同じ人間が存在しないように、お一人お一人に最適な漢方は異なります。
専門の薬剤師がカウンセリングを行い、症状や体質、生活環境なども加味した上で、その方にぴったりの漢方を選定いたします。

また、月経不順を改善することは妊娠しやすい身体づくりにも繋がります。
現在はまだ妊娠をお考えになっていない方でも、月経痛・月経不順などのお悩みを抱えている場合、今から改善しておくことで、将来の妊娠に備えることができるのです。

漢方やサプリメントを服用して、月経や排卵のリズムを整えたいとお考えの方は、ぜひ福神トシモリ薬局にご相談ください。

 

歳森 和明 / 薬剤師 - 国際中医専門員A級

薬剤師、国際中医師、笑顔セミナー認定講師。漢方薬局三代目。おだやかで大人しく見られがちですが、サーフィン、ダイビング、トライアスロンなど身体を動かすことや、食べ歩き・旅行が大好きなアクティブ人間です。SNS(Twitter、Facebook)で漢方や健康情報、勉強会情報を随時発信しています。