漢方では「甘いものがやめられないのは必要なものが不足している」と考える。

漢方では「甘いものがやめられないのは必要なものが不足している」と考える。 健康

甘いものがやめられない!とよくご相談を受けます。
やめられないのは、意志が弱いからではありません。笑
ご安心を。笑
漢方的には、ちゃんと理由が考えられるんですよ。
今日は甘いもの(甘味)について一緒に考えてみましょう!

甘味には「不足」を「補う」働きがあります。

漢方では、甘味という味には、補うという働きがあります。
疲れたときに、甘味が欲しくなるのは疲れた心や身体を補いたいからです。

なので、甘味がやめられない場合は、何かの原因で必要なものが不足している可能性があります。
●疲れがたまっている
●気を使いすぎている
●ストレスや考えすぎで消耗している
など他にもいろいろな原因が考えられます。

原因から改善すると、甘いものは好きだけど、それほど欲しくないという風になりますよ。

甘味がやめられない方は、なんでやめられないんだろうって、甘味について向き合うだけでも、自分の心や身体と向き合えておもしろいですよ〜。

もし、自分では原因が分からないという方は、ご相談ください。
僕と一緒に向き合いましょう〜。笑

甘いものは食前に食べないでね。

ところで、「食前に甘いもの(特にお菓子)を食べちゃダメ!」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか?
甘味は「動きを止めて補う味」なので、食前に甘いもの(特にお菓子)を食べると、消化の動きが止まり、ごはんが食べれなくなります。

大人の皆さまも気をつけましょう〜。

腸内環境から甘味を欲しているケースもあります。

他には、腸内細菌と脳の関係(腸脳相関)から甘味を欲しているケースもあります。
腸と脳は関係していて、自分の腸の中に住む腸内細菌が好むものを人間が食べさせられているという研究もあるそうです。

確かに、酵素断食をして、腸内環境が変わると味覚や嗜好品が変わる人って、結構います。
腸内細菌のバランスが変わることで味覚が変わるからだと思います。

例えば、今までプリンが大好きで毎日プリンを食べたいって言ってた人が、プリンは好きだけど、前ほど欲しくなくなったり、同様にピザ好きの人がピザが我慢できるようになったりと、当店でも酵素断食後にこのように言われる方も何人もいらっしゃいます。

でも、一番多いパターンは疲労から甘みを欲しているケースなので、疲労をとってあげることは大切です。身体の疲労も多いですが、脳の疲労も最近多いです。

自分が一番不足しているものを補いましょう〜。

歳森 和明 / 薬剤師 - 国際中医専門員A級

薬剤師、国際中医師、笑顔セミナー認定講師。漢方薬局三代目。おだやかで大人しく見られがちですが、サーフィン、ダイビング、トライアスロンなど身体を動かすことや、食べ歩き・旅行が大好きなアクティブ人間です。SNS(Twitter、Facebook)で漢方や健康情報、勉強会情報を随時発信しています。