反省すること、かえりみること。

反省すること、かえりみること。 漢方

月に1回、論語の勉強会に行っています。
今月の内容もとても素晴らしかったんですよ〜。
ご紹介したいと思います。

吾れ日に吾が身を三省す。(われひにわがみをさんせいす)

日に何度もわが身を反省すること。

ここで使われている三省の三は、数を表す三ではなくて、『たびたび』という意味です。

人間、万事『省』の一字に尽きる。

『省』はかえりみると同時にはぶくと読みます。

かえりみることによって、よけいなもの、道理に合わぬものがはっきりわかって、
これをはぶくことが出来るからである。

人間はこれ『省』あるによって、生理的にも、精神的にも、始めて生き、かつ進むことが出来る。

なんて素晴らしい! しびれました。笑
改めて、かえりみることの大切さを痛感しました。

ドラッカーさんも、フィードバックという言葉で、自身を振り返ることが大切だと言っていますし、
僕が大好きな易経の乾為天(けんいてん)という話の中にも、自身を振り返り、反省することが大切だと書かれています。
いろんな方が共通して、反省することの大切さを言われているんですね〜。

また、今回僕自身が、とても勉強になったのは、『はぶく』ということです。
繰り返しになりますが、、、

かえりみることによって、よけいなもの、道理に合わぬものがはっきりわかって、
これをはぶくことが出来るからである。

僕自身も1日の終わりに、自分を振り返ることを続けていきたいです。
ぜひ、一緒にいかがですか?

『省』という字は政治にも関係しているそうです。

政治とは・・・
民衆の生活を自然のままにまかせておくと、混乱してどうにもならなくなってしまう。
そこで、民衆に代わって彼らの理性・良心となって、つまらぬものをかえりみて、はぶいてやる。
だから昔から役所の下に、文部省、司法省というふうに『省』の字がついてある。

論語の活学 安岡正篤著より

おもしろいですね。
また、出版社の三省堂も、この「吾れ日に吾が身を三省す」の三省から名前をとっているそうです。
素敵だな〜と思いました。
現代においても、論語から名前の由来や理念をとっている会社も多いそうですね。
論語が、昔から愛され続けているのにも納得です。

歳森 和明 / 薬剤師 - 国際中医専門員A級

薬剤師、国際中医師、笑顔セミナー認定講師。漢方薬局三代目。おだやかで大人しく見られがちですが、サーフィン、ダイビング、トライアスロンなど身体を動かすことや、食べ歩き・旅行が大好きなアクティブ人間です。SNS(Twitter、Facebook)で漢方や健康情報、勉強会情報を随時発信しています。